地元で醤油を自分で作ってみようという方が少しずつ増え、今年の醤油搾りは3日間となりました。
一年近くお世話をし、いよいよその搾り作業開始の前に、まず皆で体操です。体はほぐれ心が落ち着きます。
長野からわざわざいらしてくださる搾り師の岩崎さんは、醤油搾りで集まる私たちをひとつの家族と思って接してくださいます。
そこには深~い愛情がそそがれて。。。
自然と子どもたちも真剣に作業に参加するようになります。
そして醤油搾りでは、子どもたちの正直さを目の当たりにします。
ここで搾られできる醤油は、大豆と小麦と塩と水からできていて得体のわからないものは入ってません。
「おいしい!」と頭ではなく、体が反応し欲するのでしょう。
醤油が出てくる搾り機の前から離れなくなる子が毎回います。
いろいろお手伝いできた子どもたちも満足げです。
実際、今回は今までお任せだった作業もいろいろやらせていただきました。
お昼はできたての醤油を楽しみつつ、持ち寄りものがテーブルにいっぱいに並びました。ご馳走さまでした♪
ある日は、見学に来てくださったバンドネオン奏者の方が演奏してくださいました。
蛇腹の呼吸音がなんとも言えませんでした。 こういう場で聞く音楽が、本来の音楽なのですねぇ。
そして祭りの後。。。
雨に見舞われた日もありましたが、おかげさまで3日間無事終了しました!
搾り終わったあと、皆で焚き火を囲って炎を見つめながら会話した時間もいい時間だったなぁと反芻してます。
そして、震災の日から4年を迎えました。
震災がなかったら、私もここまで熱心に醤油搾りの場を提供しなかったかもしれません。
何かしなければと思いながら過ごし、何も変わってないじゃんと落胆する。
でも世の中の変わり方って、こういうものなのだと思う。
変わったと感じるのは「変わった」という結果がしっかり現れてから見えるもの。
まして変わり始めなんてわからない。そういうことなのだと思う。
自分はどうありたいか、どうしたいか、世の中がどうであろうと、こうしたいと思うものを大事にする。
変わってないじゃんと思うのならばそれは、試されているのだと思えばいい。
だから、やめるのか?諦めるのか? 自分に問うてみればいい。
ただただ素直な自分でいることなのだと思う。
醤油搾りの後、ふつふつと思うのでありました。
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by comalisfield
| 2015-03-14 17:46